フッ素の作用について 01 -20, 2010 小児歯科 フッ素はエナメル質にふれると、フルオロアパタイトを作り、エナメル質の結晶が硬く丈夫な強いものに変化し、その結果虫歯の原因菌に対する抵抗力が高くなることが知られています。また虫歯になりかかった部分にはフッ素が取り込まれ易く、その弱くなった部分の再石灰化を促し、虫歯の進行をおさえます。虫歯は、その原因菌がつくり出す酸によって発生しますが、フッ素は、その原因菌の働きを弱めます。フッ素の働きにより、歯は虫歯になることから守られます。また小児のときの方が、大人より虫歯のリスクは高いといえ、フッ素の取り込む量も多いため定期的なフッ素コーティングをおすすめいたします。 スポンサーサイト
乳歯の虫歯予防 01 -12, 2010 小児歯科 乳歯の虫歯は成人の虫歯のように黒くなく、白いことが多いため虫歯になっても気づかず進行してしまいます。また虫歯がよくできるところも、奥歯の歯と歯の間で、見た目にはわかりづらく、虫歯が進行しても気づくのが遅れ、突然穴が開いてしまうことも多いといえます。奥歯の歯と歯の間はつまっているので、デンタルフロスを使わないと汚れが残ってしまいます。歯医者でレントゲンを撮って初めて気づくことも多いため定期的な歯科検診をおすすめします。
適合の良い詰め物で予防する二次カリエス 01 -06, 2010 一般歯科 一般的によく行われる歯の詰め物は、金銀パラジウム合金で作られるインレーと呼ばれる詰め物になります。口腔内の環境は非常に過酷で、冷温、酸・アルカリなどに絶えずさらされています。加えてバクテリアは非常に小さいので、詰め物にわずかな隙間があると、そこからセメントが溶け出し、詰め物の内部で虫歯が進行することがあります。内部に虫歯を取り残すのは論外ですが、虫歯を取りきったとしても、縁の適合が悪ければ、再び虫歯になってしまいます。したがって、詰め物は原則として精密でなければなりません。忙しい中、通院の時間を確保するのは大変ですが、是非ご自身の歯を長持ちさせるためにも、適合の悪い被せものは新しい適合の良いものに変えていけたらと思います。